2021-09-26

料理下手が客をもてなす小狡い戦略

お恥ずかしいことに私は30を迎えるまで、ほとんど料理をしたことがなかった。

それでも来客時につまらない料理を出すわけにはいかないので、遅れを取り戻すべく、時にブイヨンを仕込み、時にロースト・ビーフを焼いたりしているが一向に上達の見込みがない。きっとセンスが無いのだろう。

そこで昨年からは、料理だけで勝負することを一旦先送りにし、盛り付けや装飾、ワイン・ペアリングなど、全体的な演出で挑む戦略に切り替えた。

あなたが料理下手なら朗報だ。私が愛用しているお皿のひとつをご紹介しよう。

ポルトガルの陶器、COSTA NOVA(コスタ・ノヴァ)。ここの陶器はどれを選んでも美しい。

世界的な花の芸術家、クリスチャン・トルチュが監修したRIVIERA(リヴィエラ)は、そよ風に揺られた麻のカーテンのようなゆらぎの曲線が描かれている。

オリーブやアジュールで彩られた皿は、手の込んだ地中海料理を作るなら必ず揃えておきたいが、お料理が苦手な方でも緊急時に備えて1セット置いておくとよいだろう。

この皿にデパ地下の前菜を盛り付け、澄ました顔でシャルドネと共に出せば、殆どの客はあなたのことをお料理上手だと錯覚しご満足いただけるからだ。

メインディッシュには、LAGOA(ラゴア)をお勧めしたい。

平たく丸いオセロのようなデザインは近代アートを思わせるが、表面をよく観ると木槌で叩いたような不均一な造りとなっており、手作りの温かさを感じさせてくれる。

この皿の中心には、デパ地下で調達したロースト・チキンを置き、岩塩とソースをふちに添えて「我が家では普通ですから」という感じの顔で、ピノ・ノワールを出せばよいだろう。

美しいオリーブの葉を模した器には、手引きのミルで挽いたの珈琲にデパ地下のショコラを盛りつけよう。

絶望的に料理の腕が悪かったとしても、コスタ・ノヴァ(とデパ地下)さえあれば、あなたの株は全盛期のアップル社ばりにダダ上がりすること間違いないだろう。


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ご存じの通りKは偏屈で気難しい人物である。それゆえ友達が少ないため申請してあげると喜ぶに違いない。

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コメント24件

  • なかむぅら(中村) says:

    今回もCodawariの品を紹介いただき、ありがとうございます。
    ポルトガルの陶器 COSTA NOVAは、私のように料理を全くしない人間にとって、食事時間を彩るこの上ない逸品です。鮮やかな色のお皿が食材の魅力を引き立て、相乗効果を発揮すること間違いなしですね。
    Kさんのように、素敵なおもてなしが出来れば、客人への心配りが伝わるかと思いますが、食材の勿体を発揮出来ない私の料理では、食材にも客人にも失礼になってしまいます。素直にデパ地下の美味しい料理を素敵なお皿で彩ることが、私に出来るおもてなしなんだろうと感じています。

    このお皿ならば食器としての機能だけでなく、インテリアとしても価値がありそうですね。自分に買うだけでなく、贈り物としても買い求める理由になりそうです。
    様々な場面で存在感と役割を発揮する。このお皿のように、勿体を発揮出来る存在になれるよう、日々精進します。

  • ちなみ says:

    Kさん、今回も素敵な記事をありがとうございます!

    ポルトガルの食器!どれも色鮮やかで
    素敵だなと思いました。
    思わずお皿の写真をみてワクワクしました!

    料理があまり得意ではないので、
    私もまずは盛り付けから学んでいきたいです。

    2度ほど陶芸に通ったことがあります。
    粘土からお皿を作る。この経験をして
    もっとお皿にも興味が湧きました。

    自分の作ったお皿に盛り付けして
    食事をすることはまた格別だなと感じました。

    今回もありがとうございました!

  • まれすけ says:

    料理は見た目の美しさも大切ですね。
    となれば当然に料理を盛り付けるお皿にもCODAWARIが必要になりますね。
    美しいお皿はデパ地下の出来合いのものでさえ、本気の料理に見せてしまう力があるのですね。
    若いころ、角瓶をリザーブの瓶に入れて(今風にわかりやすく言えば、トリスをシーバスリーガルの瓶に入れて)、プラセボ効果を楽しんでいたことを思い出します。
    同じ時期、下町のナポレオンとしていいちこがバカ売れしていました。

  • 歳國亞希 says:

    Kさん

    美しい食器と素敵な演出のご紹介をありがとうございます。

    「COSTA NOVA」の器は、どれも色合い、フォルムが本当に美しく、どんなお料理を飾ろか?楽しみになりますね(*´꒳`*)

    特に最後の珈琲カップとオリーブの葉を模様した器は、喉から手が出るほど欲しくなりました!!

    可愛いすぎますね♡

    「食事の場においても視覚で愉しむ工夫は大切だな」と改めて感じました。

  • 小川 恵 says:

    この度も、素敵なお品をご紹介していただきましてありがとうございました。

    失礼とは思いつつも、記事の途中でCOSTA NOVA(コスタ・ノヴァ)をネット検索して、その写真からいろいろイメージをしてしまいました。

    緑の植物を好む自身にとっては、リーフのお皿に魅了されました。色・ツヤ・曲線、実際に手に取ってみて見たくなりました。

    料理については他者からの贈り物。と都合よく考えているわたくしは、このお皿にお料理をのせて。もよいが。。。オブジェとしてはいかがなものかと想像してしまいました。

    またまた、記事を読ませていただきながら空想の世界へ入ってしまいましたが、毎回お品の品格をそのままを映し出されるKさんのお写真には感銘するしだいです。

  • 若菜 says:

    ステキな食器のご紹介をありがとうございました。
    パワーワード「デパ地下」が頭に残ったままでございます。
    デパ地下はほんと素晴らしいワンダーランドですよね。。(なんの話)

    100均でも、リサイクルショップでも食器はひと通り揃う時代ですが、
    毎日使うものだからこそ洗練されたもので豊かに過ごしたいと思うばかりです。

    レストランでもすぐカトラリーや食器に目がいってしまうウザい客の典型ではありますが、その価値観は大事にしたいなと思っています。

    ご紹介されていたメーカーは初めて耳にするものばかりでしたので、
    調べてみます!

  • みゆき says:

    Kさん、素敵なアイテムの紹介をありがとうございます。

    まさに、、、
    料理も盛り付けも苦手でしたので題名を見てワクワクしながら読ませて頂きました。

    素敵なお皿に盛り付ける

    まずこれを習得して、私も料理上手に見られるように努力して行こうと思いました!

    ありがとうございました。

  • Yuto Ueda says:

    料理だけでなく、お皿にもCodawariを。
    流石すぎます。
     
    料理を支える縁の下の力持ちではなく、主役級の輝くお皿たちですね。
     
    Kさん宅の食卓の鮮やかさを想像して、ヨダレが垂れそうです。

  • mitsue says:

    Kさん、こんにちは。

    そよ風に揺られた麻のカーテンのようなゆらぎの曲線…またまた素敵な表現ですね☆彡
    ゆらぎ曲線のお皿の色がとても美しいですね☆
    海の色と山の色の組み合わせも素敵で、食事が癒しの時間に早変わりですね。

    オリーブの葉を模した器にショコラが座っている姿を想像すると、楽しい気分になります♪♪
    コーヒータイムが楽しみになりそうな逸品ですね♥

    料理は目でも愉しむと言いますが、食材だけでなくお皿の色も重要であると気づかされました。

    本日も素晴らしい記事をありがとうございました。
    素敵な午後をお過ごしください☆☆☆

  • Nobutoshi says:

    料理に関していまだ大したものができないです(笑)

    でもこのお皿たちを使えば一流の料理に魅せられそうですね。

    オリーブの葉を模した器。
    これインパクトありますね。

    これを使ってインスタントコーヒー出しても一流になりそう。

    本日も自分にとっての非日常をありがとうございます。

  • 真里 says:

    Kさん、素敵なアイテムをシェア頂きありがとうございます!

    息を飲む程美しい色合いのお皿を見たのは初めてでした。
    日頃の料理もこのお皿に盛りつければそれだけで何十倍にも美味しくなりそうです。

    以前、フライドポテトを揚げてらっしゃった時もオシャレな演出をされていましたね!
    料理とは味だけでなく見て味わうものなのだと学ばせて頂きました。

  • 美保 says:

    Kさん、拝読しました。

    世界的な花の芸術家「クリスチャン・トルチュ」が農家に生まれながらにして磨いてこられた想いと鋭き視点が陶器に描写され、自然に咲く花の豊かな様子がありありと浮かびあがってくるようですね。

    とっても綺麗です。

    冴えてはいるけど、穏やかな色合いがどれも非常に美しく、写真からでも目が惹きつけられました。

  • 貴明 Takaaki says:

    Kさん、おはようございます。
    とても興味深いタイトルだったので拝見させていただきました。

    素晴らしい絵画は絵だけではなく額縁まで美しいのと同じように、素晴らしい料理は食器も美しいものですね。どの角度から見ても均一な物が美しいモノだと思っていましたが、揺らぎを意識した不均一な形状の方が自然的で温かみがあり美しいですね。

    私もここぞという料理を振る舞う時に備えて揃えておきたい品々でした。食器にこだわると料理や料理人への印象が大きく変わるものだと気づくことができました。

    今回もありがとうございました。
    次回も楽しみにしています。

  • Naoto says:

    Kさん、こんばんは。

    とても美しい陶器ですね。

    私自身、料理が不得意ですので、
    だいたい友人や来客が来ても、大鍋にカレーを作ったり野菜を煮込んで、キムチ鍋を作って缶チューハイと缶ビールで乾杯という、宅飲みのレベルで記憶がストップしています。
    ※大学生の時

    この記事を読むからには私が体験していたのは”もてなし”と定義されるものではないですね。

    この地中海陶器の紹介のおかげで、”もてなし”についての概念が自分の中にインストールされました。

    私もKさんのようにデパ地下の惣菜を澄まし顔で提供できるくらい、ハイレベルなもてなしのできる器の人間になりたいです。

    本日も素敵な記事をありがとうございました。

  • 肥田全弘 says:

    デパ地下最高です♪

    僕は43歳にもなって洗い物しか出来ないので、美しい食器を美しく洗うことに専念すると決め、購入を検討するしかないですね。

    それにしても綺麗です。
    もし手に入れた暁には、間違いなく訪れた全員にドヤ顔で自慢することになるでしょう。

    今日もこだわりをありがとうございます♪

  • 天野 貴子 says:

    Kさんこれはかなりの朗報ですね!

    我が家では、手の込んだ物ほど売れ行きが悪いという現象が起きていた為、ここ最近はシンプルな物で落ち着いていた所でした。

    特に娘はカッパの如く、きゅうりをお供えしておけば上機嫌。そこに韓国海苔があればさらにご満悦。

    ご紹介頂いたRIVIERAにミソディップと共に乗せればフレッシュ感の演出ができること間違いないですね!

    ちなみにRIVIERAはフランス、イタリアのリゾート地のことなのですね。

    それと、陶器について調べましたら
    「目止め」が必要なものがあるのだとか。

    陶器には目に見えない小さな凹凸がたくさんあり、そこに食材が入り込むことで変色や臭い移りが起こります。目止めはそれを防ぐために表面をコーティングすること。シミやひび割れの予防にもなります。

    https://uchill.jp/?pid=145922728&gclid=EAIaIQobChMIoMu2lsqe8wIVhjMqCh3EjQDpEAQYASABEgL03fD_BwE

    コスタ・ノヴァは陶器だと思ったのですが、
    ストーンウェア(炻器)素材
    (磁器と陶器の中間的なも)
    なのですね。
    丈夫で食洗機や電子レンジにも対応している点がまたポイントが高いです。

    日頃の食卓を演出するお皿について拘ったり、知識を付けることで、さらに生活が豊かになりますね。

  • Makiko Kawano says:

    Kさん、本日もCodawarのお裾分け
    ありがとうございます!

    料理も見た目が重要ですものね!
    いくら高級な料理でも、
    器や盛り付けが安っぽいと
    半減いや、八割減してしまいます。

    人に食事を提供している者としては
    色々考えさせられました。

    少し背伸びして、お気に入りの食器を
    見付けてみたいと思います!

    次回も楽しみにしています。
    ありがとうございました!

  • 雄貴 says:

    Kさん、こんにちは!
    本日も素敵な記事を有難うございます。

    とても美しい食器たちですね!
    この器に盛り付けられただけで、2倍も3倍も美味しく見えそうです。

    人の第一印象は視覚情報で55%決まるというデータがありますが、

    これは料理に関しても同じ事が言えるのではないかと思います。

    私も料理下手なので、食器の一つくらいCodawariを持っていきます。

    次回も楽しみにしています。

  • 秀直 says:

    とても鮮やかで素敵な陶器ですね。

    ただ食べれればいい、ただ飲めればいいというのが私もあまり好きではありません。

    惣菜を買ってきてもパックのままで食べるのではなく皿に移し替えて食べる派です。

    それだけでもビールの味もあがるというものです。

    マグカップは旅先で記念としても買うアイテムの一つでお気に入りのカップでコーヒーを飲めばその場所を思い起こし、その場所の空気までも感じることが出来てご満悦です。

    次回の旅からマグカッププラス1小皿をじっくり見てまわりたいものです。

    ありがとうございました。

  • ショウ says:

    料理に関して料理が上手くなれるならそれが最善の道かもしれないが料理を出すことに関して言えば料理を上手くなるだけが最善の道ではないということですね。

    何をどう提供することが大事なのかを考えるかでやり方は変わってくる。

    何も自分自身が上達しなければいけないわけではなく、それ以外の道があるということに気づけるのかどうかということ。

    私も料理は得意なほうではないので、いわゆる即席ものはお手の物です。

    料理は味を楽しむものでありながら、目でも楽しむものでもあるから食卓に並んだ時の華やかさは欠けてはならない美点だと思いました。

  • Yusei says:

    盛り付けられる食器によって、料理の演出がかなり違いますね。

    風情のあるお皿に乗った料理はさらに美味しく頂けそうです。

    私も恥ずかしながら料理に関しては
    冷凍餃子を鉄板で焼いたことしかないので、
    良い食器を揃えておくといいことが分かりました。

    教えて頂き、ありがとうございます。

  • ゆうしまる says:

    本日も貴重な記事をありがとうございました。

    1人暮らしを始めて9年目ですが、一向に料理が上達しないゆうしまるです。

    買ってきた惣菜をご紹介頂いたお皿に並べて、あたかも自分が料理を作ったように見せかけてどや顔で出す姿を想像したら、こしょばゆくなってきました(笑)

    そもそも陶器やお皿をじっくり見たことすらないので、ブランドが多数あるのに驚きました。
    今度友達に、どや顔で上記のお皿を紹介してみます(笑)

    ありがとうございました。

  • 留莉 says:

    Kさん、全体的な演出で勝負!

    お写真の食器、とても色が美しいですね。

    とても素敵な作戦だと思います!
    わたしたちの脳は視覚的な影響を受けると聞いたことがあります。

    おいしそうに演出されたお料理はおいしそうに食べていただけること間違いなしですね。

    やってこなかったからこそ、遅れを取り戻そうと挑戦される姿勢はとても前向きで素敵です。

    その心わたしも意識していこうと思います。
    今日も素敵な記事をありがとうございます。

  • りゅうき says:

    Kさん、本日も素敵な記事をありがとうございます。

    僕は最近になって料理に興味を持ち始めました。
    でも特別上手なものを作れるわけでもなければ、得意料理があるわけでもありません。

    まずは見た目から。
    盲点でした。
    お皿買うときはとにかくこだわって買いたいと思っていたので、
    参考にさせていただきます!!

    次の記事も楽しみです!

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