もはや、国の存続が危ぶまれる
初めに断っておくが、私はアルコール依存症ではない。
逮捕歴もなければ、朝もきちんと起き、納税もする善良な市民である。
しかし、いくら純粋無垢な私でも、
晴れた日の昼下がりに、友人と六本木を散歩していれば、
スピリッツを使ったカクテルのひとつでも飲みたくなるものだ。
イギリスの文学者、ジョン・バニヤンの書籍「天路歴程」によると、
水にアルコールというSPIRIT(魂)を注入することで、人を活性化させる飲料となる。
そこから、一部の酒は、スピリッツと呼ばれるようになったそうだ。
偉い学者が堂々と、酒=魂と発表してしまう英国は、もはや国の存続が危ぶまれるが、
いずれにしても、散歩中の私たちの脳内は、おおよそそのような思考回路で、
「天気も良いし、ジン・トニックでも飲もうでないか」となったのだ。
緊急事態宣言により、店でのアルコールは見事に封鎖されていたので、
先ほど、大人しく食品売り場で、2本のジンを調達してきたのである。
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名探偵コナンの影響により、世間から悪い印象を持たれているジンだが、
実のところ、そんなに悪いやつではない。
トウモロコシや麦を発酵蒸留し、スパイスや香草で香り付けをした
極めてボタニカル(植物由来)な飲料であり、
酔うために飲むのではなく、香りを愉しむものである。
ジュニパーベリー(西洋ねず)とアーモンド、檸檬ピールに甘草、
コリアンダーにシナモンなど、十数種類のアロマを含んでいるので、
ストレートでも、オン・ザ・ロックでも、あるいは、炭酸割りでも愉しめるが、
やはり王道は、トニック・ウォーターで割るジン・トニックだろう。
私は常々思うが、ジンの隣には、ウォッカではなくトニックがいるべきだ。
なぜなら、へまばかりするウォッカと違って、トニックは優秀なので、
ある程度、適当に配合しても、美味に仕上げてくれるのだ。
ライムとビターズがあれば、なお吉であるが、なくても十分な質は保証される。
ダライ・ラマの講演に、BGMが不必要なように、
ジン・トニックに、派手なつまみは必要ない。
さぁ、肉体にスピリット注いで、再び良い仕事を始めようではないか。
PS(追伸)
Kは、偏屈で気難しい人物である。
それゆえ友達が少ないため、申請してあげると喜ぶに違いない。
コメント39件
Kさん、今回も素敵な記事をシェアして頂きありがとうございます。
私はアルコールといえば、依存性が強く飲み過ぎてしまうと身体に悪影響を及ぼしてしまうものという認識でした。
ですが、ジンはトウモロコシや麦を発酵蒸留したものと記事に記してあり香りを楽しんでみたいなと思いました。今回の記事を拝読してお酒に対しての価値観が広がりました。
トニックという言葉も初めて知りました。いつかジン•トニックとおつまみを楽しみたいです!
今回もありがとうございました!
お酒の味は美味しいというのは分かっても、お酒の楽しみ方までは分かってないショウです。
確かにジンという単語はお酒よりも名探偵コナンのキャラ名としての方が有名かもしれないですね。
そんな印象もひと口飲めば吹き飛ばすことができると思います。
誰を相棒に向かえるかで、引き出し方や引き立て方が変わるのは面白いですね。
相思相愛の相棒がいれば人生というカクテルも味わい深いものになりますね。
Kさん、こんにちわ。
いつも、ありがとうございます。
時と場合によって飲み物を変える
気温と場所によって飲み物は変わる
それぞれに良さもあって それぞれの活躍が違う
なんだか
お酒と相思相愛 お酒と戦友 そして…
お酒と親友って本当にいいですよね。
飲んで楽しい人 飲んで心の奥が出てくる人
などなど…
いろんなタイプの人がいますが
私は
飲んで無邪気な笑みの人が大好きです。
何のためにお酒があって 何のために飲むのかを問うコトは無粋ですが
どうやって作られたのか どんな人が作ったのか
何から作られたのか…
いろいろと想いながら秋の夜長を楽しみます。
Kさんにカンパイ(^_^ゞ
なが
秘境の地に隠された海のような美しいブルーと豊潤な香りにつられて、気づいたらこの記事にたどり着いておりました。
こんな時間からお酒のお話に惹かれるわたし自身も、イギリス同様今後がなかなか危ぶまれますが、朝はちゃんと起きて納税もしているので善良な市民の一人と言って良いでしょう。
例えこれが会社に行く道すがらで、仮にコーヒーの代わりにジントニックを手にしていたって、これも魂が呼応しているにきっと違い無いのです。
砂糖とよくわからないものが入ったジュースよりも、ジンはボタニカルなんですし、きっと誰も責められないでしょう。
Kさん、こんばんは。
記事を拝見させていただきました。
イギリスではお酒を魂と呼んでいるのですね。無知である故に推測しかできませんが、宗教上そのように言い伝えられているのかそれとも酒好きが高じて例えでそのように呼んでいるのかわかりませんね。いずれにせよ、英国の人はお酒に対して敬意を払っているようですね。
私もジンに対しては某漫画の影響で悪いモノのようなイメージがありましたが、実際に飲んでみるとトニックが合うのですね。今度試してみます。
今回もありがとうございました。
これからも楽しみにしています。
朝からお酒の話でもう既に脳内は「今晩はどう過ごそうか?」と飲めないクセに妄想だけは膨らみます。
私もコナンのお陰でジンにはあまりいい印象がありませんが、悪いやつではないのですね。
お酒を嗜める方々をこれ程までに羨ましいと思ったことがない位、今「Kさんのオススメする飲み方を試してみたい!」と感じています。
それにしても記事を読んだだけで、なんだかほんのり酔った気がします。
きっとCodawariブロブにKさんのSPIRITが注入されているからですね。
ジントニック美味しいですよね。
お酒は甘いカクテルと梅酒しか飲みたくありませんが、
ジントニックだけはさっぱりとしていて好みでした。
ただ香りを楽しむ余裕まではなかったので、
次回飲む機会があれば楽しんでみます。
お酒がそんなに強くはなく、すぐ眠くなってしまうので
普段ほとんど飲んでいません。
珈琲かルイボスティーばかりですね(笑)
夏も近づいてきたので飲んでみたくなりました。
最近はほとんどお酒も飲まなくなって、20代の頃は酔うために飲んでただけでした。
ジン・トニックというのはメニュー表では見かける程度で何なのか全くわからないレベルです。
「なんかアルコール度数強め」
そんなイメージしかないのですが、今回の記事を読んでジン一つとってもストーリーが加わる事でまったく別のものに見えるなと。
飲む機会があったらおそらくジン・トニックを選ぶでしょう。
名探偵コナンの登場人物を使って書かれた記事に、思わず笑ってしまいました。
へまばかりするウォッカと違って、トニックは優秀。
僕もお酒が驚くほど弱い中で、ジントニックは飲めるお酒の一つです。
今回も面白い記事をありがとうございます。
きゅうりに胡椒…
「今私は、お料理教室に来てたっけ?」
と疑いたくなるようなオーダーの数々
バーテンダーになりたての
「甘いお酒」しか知らなかった私に
衝撃を与えてくれたのがジンでした!
ちなみに最近私がハマっているのは
ジンのミントティー割り
レモンも入れたら爽やか〜で
暑い夏の昼下がりにピッタリでした♡
Kさん
寝る前にこの投稿を読み、
お酒が飲みたくなってきました。
・・が、冷たいお茶を飲んで
眠りに就きます。
何か、嗅覚を研ぎ澄ます生活って
豊かですね。豊かだし、自分が磨かれていく感覚に
なるんですよね。
最近の大きな気づきです。
スピリッツの語源は魂だったのですね…
とにもかくにも、Kさんがボンベイを飲まれるとは。
かなりイメージとかけ離れていて、少し親しみを覚えました。
いつかご一緒できる日を想像しながら、今日は晩酌したいと思います。
お酒を飲まないのでお酒の種類にも洒落た物がある事を初めて知りました。
今は子育て中の為、お酒を飲んでしまうと子供に何かあった時に飲酒運転になってしまっては困るので、落ち着いた時にはまた、洒落たお酒に手を伸ばしてみようと思いました。
お酒を初めて飲んだ時に名前で選んだジントニック。
当時はただの苦いお酒として飲んでしまい、
それ以降毛嫌いしておりました。
ですが、この記事を読んだあとならジンの香りを楽しめるのかもしれません
ジンとトニックウォーター、少し高いスーパーに行って探してみます✨
素敵な記事、読ませていただきました。
アルコールは香りを楽しむもの
という言葉が印象に残りました!
アルコールは酔うものとして
認識しており、ジン・トニックが
ボタニカルだったこと知りませんでした。
Kさんの記事を読むたびに私の
価値観や世界観がどんどん広がっています。
いつもワクワクさせていただき
ありがとうございます!
松ヤニ臭いと聞かされててっきり松ヤニが原料に含まれていると思いきや、松ヤニを原料とするのは野球のバットの滑り止めに使うスプレーだった。
汚い話ですがメジャーリーグを好む私世代の輩の皆さまならバッターボックスに入る前の強打者が口から唾を吐くかの如く霧のような液体を吹きかけるのを見たことがあるはずです。
無類の酒好きの大打者が滑り止めと匂わせてジンを飲みながらプレーしてたのは本当か嘘か。
これを知りたいがためにメジャーリーグ博物館に足を運ぶ狂った行動を思い出しました。
初めてジンを口にしたのは河口湖畔にあるフィットリゾートクラブという、その当時は高級スポ―ツクラブを併設したリゾート施設でした。
誰も頼まないお酒を選んだだけのちんけな動機が何故か今でもかっこつける時には頼んでしまうお酒となっています。
お酒の楽しみの一つにそのスタイリッシュな風貌の瓶やロゴを眺めることも楽しんでいてご紹介のコーラルブルーな角瓶にチョウチョウウオが泳いでいるような想像をして目を奪われてしまいます。
今ジンを口にして脳が活性化してきたようです。
素敵な投稿をありがとうございます。
Kさん、いつも素敵な記事をありがとうございます。
Kさんの織りなす言葉と世界観とで、食品売り場で買ってきただけのお酒が上級なものに見えるから本当に不思議です。
お酒ときくと、よっぱらって騒ぐ夜の居酒屋の風景を思い出してしまうのですが、魂、スピリッツと表現されることがあると知ると、またお酒へのイメージが変わってきます。
アルコールに関してはあまり詳しくないし、詳しくなくてもいいかなと思いながら過ごしていましたが、
Kさんの世界観に触れて、こんな雰囲気を味わって見たいと思ったので、さっそく昼間から買って嗜んでみようかなと…。
今夜、たんたん会延長戦で、Kさんのブログ記事の朗読会をしました。
自分が黙読するときよりも音読を聞くという行為は、読み手の声とあいまって、また違った印象をもたらしてくれ、記事のクォリティの高さがよくわかって、とてもよい試みでした。
ボンベイサファイア、とても好きです。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
酔うために飲むのではなく、香りを愉しむものである。というフレーズにハッとしました。
添加物など気にしているが故に「もう!悩むくらいならお酒なんていらない!」と言う極地に向かった私の方向性を変えてくれました。
ジュニパーベリー、アーモンド、檸檬ピールに甘草、コリアンダーにシナモンなどと知らなかったことを知り、記事を読んで終わる前には、ジンを手に取ってお会計を済ませておりました。
私になかった視点で改めてジンを飲むと、
自分の知識が乏しかった昨日より
なんだか、ちょっぴり大人になった気がしました。
いつもありがとうございます。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
私も名探偵コナンを小さい頃から見ていた影響で、
「初めて飲むお酒はジンだ!」と決めていました(笑)
いざ大学生になり、ジントニックを飲んでみると、、
激マズ、、笑
幼かった私には、なんだか薬っぽい感じがとても不快に感じました。
そらから数年経ち、今年に入って久々にジンを飲んでみたら
良い意味で草〜という感じがクセになり、
最近はジンとロックアイスを家に常備するようになりました。
ワインだけでなくジンにも詳しいkさんのオススメのジンをいつか教えていただきたいです。
これからも素敵なCodawari楽しみにしております。
今では時々しか飲んでいませんが、
私は、実はそこまでお酒は強くないものの
ジン、ウォッカなど色々な種類のお酒を
飲みます。
しかも、香りを楽しむのではなく、
ただ酔って気持ちよくなりたい
そんな理由です。
香りを楽しむということをしていなかったので
また、改めてボンベイサファイアを購入し、
香りに酔う時間を堪能したいです。
ところで、ひとつ質問なのですが、
ワインにはワイングラスというものがあるように
ジンの種類、飲み方によっても、「ジングラス」のような
専用のグラスなどが分かれていたりするのでしょうか?
ボンベイサファイアのホームページを見たところ
ワイングラスのような丸みを帯びたグラスで、
様々なレシピを紹介していました。
例えば、ジントニックを飲むとして、おすすめのグラス
などありましたら、ご教示いただければ幸いです。
いつも素敵な記事をありがとうございます!
お酒が昔から苦手だった私はこの記事を読んで、なぜお酒が苦手なのだろうという気持ちになりました。
自分に向き合うキッカケを作ってくださりありがとうございます。
仰る通り、ジンは悪いやつではないということを理解しました。これからはジン(お酒)と仲良く共存していける様に、愉しめる様に一歩踏み出していきたいと思いました。
新たな体験を楽しみます。
ありがとうございました!
Kさん、いつも素敵な記事をありがとうございます。
若い頃は、『酒は飲んでナンボ』な勢いでしたが、最近では『お酒を愉しむ』ようになりました。
最近は私もジンがお気に入りで、トニックウォーターも常備しています。
旅先でもクラフトジンなるものも多く見かけるようになりました。
地方の特産物の特徴を活かした、香り高いジンを味わうのも楽しみのひとつとなっております。
これからもたくさんのcodawariを楽しみにしております。
夏のジントニックは最高ですね。
香りもさることながら、つまみが無くてもシンプルに味わえます。
素敵な記事ありがとうございます。
酒は、酔うものではなく香りを愉しむもの
お酒と聞くと、悪いイメージばかりが来てしまいますが、お酒をあまり飲まない私にとっては、これもこだわりなんだなと感じました。
次回も楽しみにしております。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
普段は主にビールを、酔うために飲んでいますので、香りを楽しむという発想は恥ずかしながらありませんでした。
同じように、酒類を嗜むにしても、浪費と消費、そして感性を磨く豊かな時間にするための投資と、その人の意識次第なんですね。
それにしてもジンにしろウォッカにしろ、原料の勿体を見事に発揮した素晴らしい飲み物ですね。
私個人的には、ジンと聞くとマティーニでしょうか。「101回目のプロポーズ」で浅野温子さんが、いつも飲んでいたのが印象的でした。
Kさんいつも素敵な記事をありがとうございます!
ボトルがというか写真全体がとてもお洒落ですね!
私はジンは苦手ですが、Kさんの素敵な文を読むとお風呂上がりに飲んでみたくなりました。
真っ昼間から杯を交わしたくなる友人、しかもお酒の趣味も合うなら一生大事にしたい方ですね。私は下戸なので、いえ、下戸だからこそ文章で味わうジンを体感しました。これまでカクテルを頼んだときに香りから確認することをしていなかった上に、ジン=アルコール強くて飲めない。と、勝手にシャットダウンしていました。
もしお酒を飲む機会があるならば、ジントニックを迷わず注文します。(無理のない程度にチャレンジします)どんなものにも相性があり、シンプルなものほど相方もシンプルが◎心に留めさせて頂きます。
素敵な情報をありがとうございました!
ワイン以外のお酒にも一家言お持ちなことに
素直に驚いております。
やっぱり、お酒を楽しめる方は羨ましいです。
それにしても何故私は…(本日二人目)
私について朗報があるとすれば、
「お酒を嗜んで更にいい仕事ができる」世界を見るには、
修行を積めばいい、という事実なので、
手始めに良いお酒があれば、ご教示頂けたら嬉しいです。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
小さい頃、
アルコールは悪いものという考えでした。
今はコロナウイルスの影響でお酒は飲みませんが、お酒が飲める年になってからというものの、どれだけ飲めるか。みたいなノリで飲んでいました。
僕もこの機会をきっかけに、
「アルコールは香りを楽しむもの」
という考え方に変えます。
夜のゆっくりとした時間に
ジントニックとおつまみを用意して、
名探偵コナン見たいと思います。
次も楽しみにしています。
ありがとうございました!
まさかスピリッツに、そんな由来があるのは
知りませんでしたし、意外でした。
私もジン・トニックが好きですが
酔うためではなく、香りが良いから
好きだと気づきました。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
短編小説を読んだような爽快感を感じつつ、ああ何故私はアルコールアレルギーなのかと己の身体を呪わずにはいられません。
ジンの起源も調べてみると面白いですね。
イタリアの修道士から産まれたものとは知りませんでした。
お写真のボトルもとても素敵ですね。
気温もどんどん上がり暑さも増してくる頃ですので、これからもっとお酒が美味しくなることでしょう。
それにしても何故私は・・・(以下省略)
いつもありがとうございます。
次回も楽しみにしております。
Kさん、素敵な記事をありがとうございます。
そこまでお酒を飲めるわけではないけど、興味だけはかなりあるのですごく学びのある記事でした。
僕は大学生の年であるからか、お酒は酔うためのものとう認識が使ったですが、あまりにも浅すぎたようで反省しています。
他の飲み物と同じように匂いも楽しめるものであると頭の辞書に追加しておきます。
何で割るかによって無限の組み合わせがあるお酒、様々なものを試します。