2022-03-11

あと4日しか生きられないとしたら

「美食家」と聞いて、あなたはどんな人物を想像するだろうか。

もしかすると、アントワネットのように神経質な女性を思い浮かべるかもしれないし、ルイ14世のように高貴で仰々しい男性を想像するかもしれない。

私の美食家に対する印象も凡そそのようなものであったが、スローフードという概念に出逢ってから、その偏見はオセロのごとく転換し、美食とは農業的な行為なのだと知ることになった。

本日は、スローフードを提唱する汀(みぎわ)さんのお料理をいただきながら、美食について考えていこう。

スローフードとは、ファストフードのアンチテーゼであり、一皿一皿に時間をかけてゆっくり味わい、食の正しさを追求しようとする在り方である。

我々が美食を求めなければ、正しさを追求する農家には還元されず、農業の未来は暗いものになってしまうだろう。レストランでの注文は選挙で一票を投じるのと同じことなのだ。

どの料理をどの順で頼み、どのワインに合わせるべきなのか。作曲家が譜面に音符を並べ音楽を奏でるように、食卓に並ぶべき料理を追求する美食家は、たしかに農業的な立場なのかもしれない。

スローフード発祥の地ピエモンテでは、「あと4日しか生きられないとしたら」という教えを大切にしているそうだ。

あと4日しか生きられないとしたら、一食の尊さに敬意を払えないだろうか。

あと4日しか生きられないとしたら、食糧に感謝が出来ないだろうか。

あと4日しか生きられないとしたら、今日生きられることに歓び、人に優しくできないだろうか。

人間は不完全な存在で、気を抜けば謙虚さや感謝を忘れてしまうものなので、せめて美味しいものをいただく時にはピエモンテの格言を思い出そう。

あと4日しか生きられないとしたら、今日はどんな1日にしようか。

北野坂にお立ち寄りの際には、ぜひ汀(みぎわ)さんでスローフードを愉しんでいただきたい。

「水辺と陸のあいまいなはざま」を意味する「汀」の言葉通り、アートや書籍が絶妙に混ざり合っていて、感性が磨かれるから。

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コメント16件

  • MINORU SHIBATA says:

    Kさん、こんにちは。

    あと4日しか生きられないとしたら・・
    自分との対話を誘発する言葉ですね。
    何気なく生活していると、人間の命が無限であるかのような錯覚を起こしてしまいますが、有限であることを意識して今できる100%の選択をしていきたいものです。

    気づきの多い記事をありがとうございます。

  • 秀直 says:

    コスタリカの旅から帰国しました。
    PURA VIDAの精神を持つこの国の全ての人々は人生を楽しみ、自身達の心が本当に豊かであることを証明するかのような笑顔で毎日を過ごしています。
    それは全ての営みや恵に感謝をして、それを笑顔でお返ししているように。
    彼らは精一杯その日を楽しみ生きている姿が自然のままにその笑顔に反映されています。
    何でも物が溢れていて何でも簡単に手に入り、気に入らないものはすぐに廃棄してもなお必要でないものまでも開発を続ける歪んだ資本主義社会に身を置いている私達にはKさんのような物事や物そのものを追求して考え、その考え自体が自分を守り地球を救うことになるのかを知る必要があると強く感じました。
    まさに「美食とは農業的行為」は大いに共感する考え方だし実践すべき行為だとも思います。
    ピュアな心で地球に感謝できる、そんな人間になりたいものです。

  • mitsue says:

    Kさん、おはようございます。

    本日の記事のタイトル「あと4日しか生きられないとしたら」…
    なぜ4日なのだろう?と読み進めていくとスローフード発祥の地ピエモンテの格言からきていると知る…。
    新たな知識をまたひとつ得られました。

    もしこれが「明日までしか生きられないとしたら」一皿一皿に時間をかけてゆっくり味わい、食の正しさを追求しようとするであろうか?
    私は恐らく食べたいものをより早く、より多く食してしまいそうです。

    4日という期間があれば、一皿一皿をゆっくり愉しみ尊さと感謝を感じることが出来るでしょう。

    そんな余裕がある4日間を食に費やすのも素敵なことだと思いました。
    人生を深く考えるよい機会をいただけました☆彡

    本日も素敵な記事をありがとうございました。
    次回も楽しみにしています♪♪

  • Nobutoshi says:

    スローフード。またまた自分にとっては初単語でした。
    食に関しては、こだわりらしいものは本当になくて食べれれば良いと思っている程度なので、食に対して感謝をすることがあまりない。

    あと4日しか生きられないとしたら、食だけじゃなくすべての「当たり前」が尊いものに感じるかもしれないですね。

    でもそれは普段からあっても良い感情ですね。

    本日も自分にとっての非日常をありがとうございます!

  • 亜也可.ayaka says:

    毎回K氏のcodawariの記事から驚きや発見などをたくさんいただいておりますが、美食とは農業的な行為であるという概念はとても衝撃的でした。

    スローフードとはその名の通り、ゆっくりと時間をかけて味わうというなのですね。
    一時期よく耳にした言葉でしたが、何となくオーガニックで健康思考でナチュラリストの方のためのもの、のようなぼんやりしたイメージでしたが、これは食べて生きる人々にとって考えるべき言葉なのではないかと思いました。

    あと4日の命、その時に感じるものは一体なんだろうか。
    この記事を読んだ後は、それを考えずにはいられなくなります。

  • ゆうしまる says:

    あと4日しか生きられないとしたら。
    大切な人と『やりたい』や『行きたい』と思ったことを全力で楽しみたいです。

    そう思ったらこの問いが自分が心から叶えたいことに思えてきました。

    このブログにたどり着き、上記に気付かせて頂いたことに感謝しております。
    いつもありがとうございます。

  • Anonymous says:

    あと4日しか生きれないとしたら?
    海の一望できるお部屋に泊まって、
    朝日から海を一日中眺めていたい!
    海の景色を堪能したらゆっくりと
    美味しいものを食べて、眠らないで
    時を過ごします。
    でも最後は、家にいて猫達とまったりと
    過ごすでしょうね❣️

  • 細野義貴 says:

    後4日しか生きられないのであれば、私は自己超越のために力を注ぎたいと思います。
    食事の話と関係なくて申し訳ありません。
    本日はどうもありがとうございました。

  • さーちゃん says:

    Kさん

    記事拝見させて頂きました!
    スローフードという言葉を初めて知りました!あと4日しか生きられないとしたら…
    当たり前に暮らしている日常にまずは感謝し
    食事も1品1品味わい、行動1つ1つもきっと考えながら人に対しても優しく、自分のやりたいことをやり丁寧に生活するのではないかと思いました。
    改めて色々学ばせて頂きました。
    素敵な記事をありがとうございました!

  • 洋二  says:

    Kさん、こんばんは!いつもブログが更新されるのを楽しみにしています。

    今日はスローフードについて考える機会をいただき、ありがとうございます。

    私は離島に生まれ育ったので、子供の頃の食事といえば、まさに今で言うスローフードでした。食材はほとんどが自給自足、家の畑でとれた有機野菜、海でとってきた魚介類、山から採ってきた山菜やきのこ、庭で平飼いしたニワトリの卵にヤギのミルク、自家製の味噌に漬物、梅干といったように、ほとんど身近な所から調達した物でした。

    いつもとれたて新鮮な天然物、保存料などの添加物の一切入っていない、手間ひまかけて手作りで丁寧に作られたものを、日常の食事として当たり前のように食べていました。

    今の時代に振り返ると、なんと贅沢な食事だったか。あと4日しか生きられないとしたら、最後にぜひともあの当時の食事をもう一度味わいたいものです。

  • 雄貴 says:

    Kさん、こんばんは。

    いつも興味深い記事ですが、今回は特にCodawariの世界観に魅了される記事でした。

    スローフードという概念を初めて知りましたし、”選挙で一票を投じる”という発想がなかったので、食の正しさを改めて考えさせられました。

    「あと4日しか生きられないとしたら」目の前の一食を厳選しますし、とても丁寧にいただくと思います。

    神戸に移住したら、汀さんに真っ先に伺おうと思います。

  • 真里 says:

    Kさん、素敵なお店をシェアくださりありがとうございます!
    スローフードは聞いたことはありましたが、実際にどういう意味なのか調べたことはありませんでした。

    昨日、駅前を歩いていると激安のジムのチラシを頂き、価格競争が色んな所で起きている事を知りました。
    食も安さを追求すれば3食1000円もかからずに生きることが出来ます。

    それが良い悪いという極端な話ではなく、もしも4日しか生きられなくてもその選択をするのか。これまで全く考えていませんでした。

    自分の生き方、在り方を見つめ直すきっかけを頂きありがとうございます!

  • りゅうき says:

    素敵な記事ありがとうございました!
    スローフードという言葉を初めて聞きました。
    言われてみればファストフードがあるんだからスローフードがあってもおかしくないし、食事をゆっくり行い大切にするという意味もわかりますが、その発想をすることがなかったです。

    毎日当たり前のようにご飯を食べられていることに感謝するとともに、どの料理をどの順番で食べるか、どの組み合わせで食べたら美味しいのか。

    まだまだ知識を増やせることばかりだなとワクワクします。
    早速Googleマップでピン留めしたので、北野坂に行った際には行かせていただきます!

  • Yusei says:

    あと4日しか生きられないとしたら…

    考えてみると人にも自分にも優しくなれる気がします。
    自分が本当にしたい事を最優先ですると思います。

    大切なことを思い出すことが出来ました。
    素敵な記事をありがとうございます。

  • みゆき says:

    スローフードという言葉、初めて聞きました!
    あと4日しか生きれないとしたら、どんな物を食べるか。どんなことを思うのか。
    1つ1つに感謝をし、味わうだろうと思います。

    当たり前になっている食事を、考え直すいい機会になりました。

    汀さん、次神戸へ行く時には足を運ばせて頂きます!
    ありがとうございました。

  • Hiroaki0430 says:

    今日も素敵なCodawariをありがとうございました。

    生産者の一人として、美食家の清き一票に感謝致します。
    そういった発想は持ち合わせていなかったので、美食家に対するイメージが、格段にあがりました。めちゃくちゃ説得力のある論理展開だなと、勉強になりました。

    しかもめちゃくちゃカッコいい。ワインと料理で譜面に連想するところが、まさしくこれが芸術だなと思いました。

    安いもの安いものと、求めがちな現代。
    自分たちで自分たちの首を絞めないように、美食家を目指します。

    今日あること、食に巡り合える幸せを感じたいと思います。
    沢山の気づきをありがとうございました。

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