2022-01-06

レコードに魅せられて

魔法のランプによって暖を得た我々は、次に音源(BGM)を探すことにした。

静寂さが魅力の館といえど、パーティーをするときに音楽がなければ、客人たちが退屈してしまうと考えたからだ。

やはり生演奏に勝るものはないので、私はオーナーに神戸牛のはらみを餌にハラミちゃんを呼び寄せる案を提案してみたが、庭の雑草を眺めるような目で黙殺された。

そこで悩んだ末の妥協案としてレコードを置くことにしたのだが、これが素晴らしい出逢いとなったため、本日はそれをご紹介させていただこう。

ティアック(Teac)のレコード・プレーヤー「TN-4D」

木目が美しいウォルナットの板に高級感のあるターンテーブルが備わり、つまみを回すと、まるで重力から解放されたように優雅に回転を始める。

シックで洗練された見た目とは異なり、Bluetoothにも接続できる機能があるため、館全体に音を供給することもできるし、配線が届かない庭であっても奏でることができる。

音質も良さも相まって、館に関わる全ての人々がターンテーブルの虜となった。

レコードが素晴らしいのは、アーティストが厳選した曲を並べてくれていることだ。

板には片面30分程度しか音を描き込めないため、始まりの期待から終わりの哀愁までが全て意味のある配列になっており、聴き終えた後には、ひとつのコンサートを終えた満足感が得られる。

ジャケットは装飾ではなく芸術であり、曲と共に鑑賞すると作り手の意図が伝わってくるため、歴史を超えて語り継がれる小説のように、何度聴いても新しい発見があるのだ。

最後の曲が終わり、幾分かの余韻と静寂の後に針を落とす瞬間は甘美である。

レコードには手触りがあり、匂いがあり、表と裏があり、始まりと終わりがある。

クリックひとつで無限に情報が届く時代だからこそ、泣きたくなるほど美しい。

 

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コメント14件

  • 細野義貴 says:

    Kさん、おはようございます!
    素晴らしい記事をありがとうございます!
    私の世代はCDが世に出始めた頃に中学生という多感な時期を迎えました。ギリギリ、レコードを知っている世代です。
    レコードの趣というのはCDや今、全盛のYouTubeなどのサブスクなどでは絶対に味わえない貴重なものなので、そこに目がちゃんと届くKさんは素晴らしいと思います。Codawariブログを本格的に読み始めてまだ3日目ですが、早くも明日何を読むか楽しみです!ありがとうございました!

  • 亜也可.ayaka says:

    「まるで重力から解放されたように」
    とても素敵な表現ですね。
    読んでいるこちらまで身体が軽くなった気がします。

    CDでは切られてしまう音がレコードには残されていると聞きます。
    一枚のレコードには終わりがくるということも、(すでに忘れてしまった感覚ですね!)終わりのないスマートフォンのプレイリストの一秒・一音から感じられる喜びとは違うものになりそうですね。

    レコードで音楽を体験してみたくなりました。

  • mitsue says:

    Kさん、おはようございます。

    CDの音源も素敵ですが、レコードは音に奥行きがあって好きです。
    針が溝を走り放たれる音には年代毎に違う音を奏でてくれます。
    よく聴いたレコードは音が飛んだり、雑音さえもひとつの音色として完成するのはレコードならではないかと…。

    それにしても素敵なレコードプレイヤーですね☆彡
    木の温かみに音色が優しく聴こえるようです。

    実際の音は館で堪能したいと思います。
    そちらに伺う楽しみがまたひとつ増えました♪♪

    本日も素晴らしいシェアをありがとうございました。

  • MINORU SHIBATA says:

    Kさんのダジャレに思わず、吹き出してしまいました。
    その後のオーナーの視線の表現がシュールで、私は好きです。

    たしかに現代の音楽事情は配信が主流になって、ジャケットを手に取って、眺めながら想像をふくらます楽しみがひとつ減っているので、寂しいですね。
    おかげで初めて買ってもらった「ガッチャマン」のSPのジャケットを見ながら、
    レコードを楽しんだことを思い出しました。

    ありがとうございます。

  • Nobutoshi says:

    あるアーティストが言ってましたけど本当に音がいいのはCDでもハイレゾでもなくレコードだって。

    前回のランプと一緒でひと手間がありますが、その代わり場の雰囲気をさらに洗練された空間に変えてくれそうですね。

    本日も自分にとっての非日常をありがとうございます。

  • あめ says:

    レコードは、針を落とした後の間が何とも言えませんね。
     
    無音ではなく、針が盤面をつたう音も序曲の様です。
     
    瞬時に目的のものに行く事も便利ですが、物事のあいだの間も大切にしたいと思います。

  • Yusei says:

    素敵なレコードですね。
    そのレコードでクラシック音楽を聞いてみたいです。

  • 雄貴 says:

    Kさん、こんにちは。

    このレコードがあるだけで、静寂とした館がとても心地よい空間に生まれ変わりますね。

    忙しない情報社会に疲れた時こそ、とことんアナログなこの空間に身を置いてリラックスしたいです。

    今後もCodawariの品々が一つずつ増えていくのを楽しみにしています。

  • 洋二  says:

    素晴らしい器が決まり、温度などの室内環境も整い、次なる段階として音の環境づくりに取り組まれているのが素晴らしいですね。レコードを選ばれたのはさすがです。
    プレーヤーのウォルナットの木目も美しく木造の館にピッタリです。ウォルナットは楽器の素材としても重宝され、私もこの木で作られたピアノを持っていますが、音の共鳴が見事で、人工の素材では出せない自然のパワーを感じます。
    また、せせこましいCDジャケットと異なり、見開きで充分な大きさのあるレコードジャケットは広がりがあり、画集を眺めているような愉しさがあります。次回お邪魔させていただいた時には、またCodawari の一枚を聴かせてください!

  • 真里 says:

    Kさん、おはようございます。
    続々とアイテムが追加されていく様子が、毎回楽しみになってきました!

    CDが絶滅していく中でレコード。

    確かに生演奏に勝るものは無いけれど、来ている方々に精一杯のおもてなしをしたいというその心を毎回感じられるのは有難い事です。

    遥か昔、私の父は最新家電が大好きだったので、カラオケと映画も視聴出来るコンポを購入し、レコードで楽しんでいた事を思い出しました。

    今はYouTube等、無料で音楽をリピートで聞くことが出来ますが、映画のように始まりがあり終わりがある哀愁を感じる心を私も大切にしたいと思いました。
    次のアイテムも楽しみです!

  • ゆうこ says:

    Kさん、こんばんは

    レコードは35年ほど前に、母がかけていたのを聴いたきり、生では耳にしていません。

    Bluetooth機能もあるのですね!

    今日は日中落ち込む事があり
    横になったりため息をついたり
    ひとしきり終えてから

    徐々に、何を改善したら良かったのか?と考えられる余裕が生まれ、気持ちが落ち着いてきました。

    そして、今夜この美しいblogを読めて一日のしめくくりは最高です!

    30分ほどにストーリーを織り込んだレコードは、きっと今のデジタルでは味わえない奥行きがありそうですね。

  • 留莉 says:

    Kさん、今回も素敵な記事をありがとうございます!

    異人館の雰囲気を最も引き立てるために日々試行錯誤されていて、そのCodawariが素敵です!

    作り手の意図を想像しながら音を味わうのこと。

    便利になった反面その感覚から遠のいていたことに気づきました。

    大好きな感覚なので、また音楽鑑賞をはじめていきたいと思います!

  • Hiroaki0430 says:

    Kさん、素敵な記事をありがとうございます。
    音を描くレコードは、世界観も描きますよね。
    意表を突かれましたが、北野異人館に最適なチョイスだなと感銘しました。

    成果をあげて早く伺いたいと思います。
    ありがとうございました。

  • りゅうき says:

    Kさん、今日も素敵な記事をありがとうございます!

    先日のストーブに続き便利さとはかけ離れたものですね。
    レコードを使ったことがないのでどんな音がなるのか気になります。

    昔の文化を引き継ぐのとても素敵ですね!
    早く異人館にお伺いしたいです!

    次も楽しみにしています!

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