2021-06-01

少しでも強靭であり、美しく清潔であるべきだ

かつて私には、ひとつ不思議に思うことがあった。

なぜ、リゾート・ホテルや豪華客船に、フィットネスが備わっているのだろうと。

 

リゾートというのは、テラスでシャンパンを飲んだり、

プールサイドで読書にふけることが正しい姿であり、

機械で肉体を追い込む様は、TPOに反する行為だと考えていたからだ。

 

それはまるで、人魚が海から現れて、美しい唄を歌おうとしているときに、

ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで、お経を聞くようなものである。

 

しかし、あるクルーズでの旅の最中に、早朝から追い込む大人たちの姿を見て、

その規律と忍耐の美しさに心を打たれた。

 

世界のエリートたちにとっては、休暇中であろうとなかろうと、

毎日のワークアウトは、欠かすことのできない習慣であり矜持なのだ。

 

肉体こそが人間にとっての神殿であり、たとえそこに何を祀るにせよ、

それは少しでも強靭であり、美しく清潔であるべきだ

というのが青豆の揺るぎない信念だった。(1Q84 第11章)

 

それ以降、私にとっても、

ワークアウトは欠かすことのできない矜持となったため、

今日は、地に足のついた運動のための「Codawari」をご紹介させて欲しい。

 

こちらは、Vibram (ヴィブラム) のファイブ・フィンガーズという靴で、

靴というよりは、ゴム製の靴下といった方が近いだろうか。

 

足指を固定されている通常の靴とは異なり、

指先まで、自由自在にストレッチを加えることができる。

洗濯もできるため、素足のまま履いても問題はない。


この伸縮性によって、ほとんど素足に近い状態を実現しており、

人間にとって、理想的な歩き方である、フォアフット歩行に自然と導いてくれる。

 

履いてみれば実感できるが、なんというか「地に足が付く」のだ。

舗装されていない山道を歩けば、地面をかみ締め、

石や砂利の凹凸を感じ、足裏に刺激もしっかりと加わる。


時には、スタイリッシュな靴を履いて、街を颯爽と走るのも悪くはないが、

このみすぼらしい靴で、山道を走ると、

「傲慢になってはいけない」という謙虚な気持ちを思い出させてくれる。

 

朝、いつもより少し早く起き、山道を軽く走ってみると良い。

空を飛ぶことの次に気持ちが良いから。

 

PS(追伸)

Kは、偏屈で気難しい人物である。

それゆえ友達が少ないため、申請してあげると喜ぶに違いない。

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コメント30件

  • ☆なが☆nagasan☆ says:

    Kさん、こんにちわ。

    私にも似たような感覚があります。
    素敵なモノは足を運んで体感するコトも必要で
    読書によるイメージの共有も善いですが
    やはり人は動く物
    足を使って大地を感じるのは気持ち善いモンですね。
    そして
    私も足には思いがあります。
    ・足に保湿クリームを毎朝毎晩塗り込みます。
    ・お気に入りの靴は色違いで3足買います。
    ・岡山県にある足王神社に年2回は行きます。
    ・浜辺の波打ち際を素足で歩くのが趣味です。
    そして
    1番大事にしているコトは足への感謝で、私の足が素敵な場所によく連れて行ってくれるので労るコトが日課になっています。

    今回のブログを拝見しとても嬉しい気持ちになりました。

    Kさん
    ありがとうございます(^_^ゞ

    なが

  • Sayuri Si says:

    Hello Mr.K!
    人生が終わるときに自分がもっていけるものは、自分自身。
    肉体を鍛えるって精神も鍛えられて美しいですね。鍛えられた肉体美は、男性でも女性でもうっとりします。目で追ってしまいます。
    足は、大切に扱うと体に不自然な普段をかけず、履き物にこだわりをもたれていること、素晴らしいと思います。

  • ショウ says:

    意志力を鍛えるには、体を鍛えることと聞いたことがあります。
    世の中のエリートが身体を鍛えるのは間違いなくこのためでしょう。

    それを分かっているから豪華なところで場違いかもしれないとしてもトレーニングルームがあるのはニーズにあっているから。

    今の時代にわざわざ足裏への刺激を求める人は少ないと思います。それがより不健康に繋がっているとしても。
    見た目を大事にしているのに矛盾している。

    素足で走ったり歩いたりできるのは砂浜ぐらいなので、この靴を履いて山や森の自然の中を散策するのはとても気持ちが良いのかなと思います。

    次の自分へのプレゼントにしてみます。

  • ハヤト says:

    Kさん、こんにちは。

    「地に足がつく靴」
    こちらを履いて歩く感覚を想像しただけで
    欲しくなり、気づけばサイトに飛んでいました。

    この靴を履いてトレイルランをした時は
    いつもの数倍は楽しめそうですね。

    トレッドミルにマンネリ化した時、
    トレーニングの内容を変えるのではなく、
    普段身につけるものから変えてみるのも良いなと違う視点を持つ事ができました。

    本日もありがとうございました。

  • 淳弥 says:

    散歩が趣味の私は、今まさに靴を探していた最中で、とても興味深い記事でした。

    普段、靴や靴下を常に履いて生活している現代人には物理的に地に足がついた生活を送る必要がありそうですね。

    歩く姿勢には気を使っているので、この靴で、さらに理想的な歩行姿勢に近づけたいと思います!

    本日も素敵な記事をありがとうございます!

  • Yusei says:

    「素足に近い状態で
    自然を感じながら
    深呼吸とともに山道を走る」

    これを早朝に出来ればその日は一日中清々しい気持ちになれそうです。
    ご紹介頂いたシューズを「欲しいモノ」リストに追加しました。

    神秘的な森林を歩いていれば、
    1Q84の中に出てくる「リトル・ピープル」に幸運にも出会えるかもしれません。

  • 琴美✈︎ says:

    私たちも大昔は裸足が当たり前だった様に、やはり人間の勿体とは「自然と共にある」ことではないかと、この記事を読んで思いました。

    以前カンボジアの大地を子供達と一緒に裸足で駆け回った時、「汚くなるんじゃないか」「怪我するんじゃないか」と思いましたが、駆け出してみると開放感があり、結局その日はホテルに帰るまでずっと裸足で過ごしました。

    Kさんに「空を飛ぶことの次に気持ちいいから」と言われたら、どうしても試してみたくなります。

  • ゆかり says:

    私も、リゾートホテルに必ずフィットネスがあることを不思議に感じていました。
    次行く時は、当たり前のようにそこへ入っていってみたいものです。

    それ以前に、普段意識して運動することがなかったので、まずは運動する習慣を身に付けなければなりませんね。

    最近、車によく乗るようになってから明らかに運動不足を感じ、思わずウォーキングに出掛けていた自分には驚きました。
    5本指のソックスとランニングシューズを履くだけでこんなにも快適なのか!と喜んでいましたが、まだまだでした(笑)

    さすがKさん、こだわりがすごいです。

  • 亜也可.ayaka says:

    大地をダイレクトに感じることで、自然のあるがままに生きるような感覚、わたしたちが生かされていることや、自然無しには生きられないということを思い出させてくれそうです。

    記事を読んで、柔らかく分厚い肉球で山の中を歩く熊を何故か想像しました。

    森に住む動物の身体が美しいのと同じように、鍛え上げられた身体は美しいですよね。

    Kさんcodawariの靴で、わたしも自分が住む星を歩いてみたいなと思いました。
    空はまだ飛べそうにありませんが、これならすぐにでも出来そうです。

  • 雄貴 says:

    「地に足が付く」感覚を、自分の身体で体感してみたいと思いました!

    このシューズで山道を駆け抜けている様子を想像するだけで気持ちが晴れてきます。

  • 美保 says:

    素足に近い状態で外を歩くことなどがほとんどない状態に、不自然さすら感じていなかった概念で記事を読んだ時、

    「本来私は、自然界と共に生きる生き物なのだ」

    という当たり前のありがたみや、正しい生命の姿を深く感じ取ることができました。

    自然と調和して現代社会に生きることができる一つのアイテムとして、このベアフットシューズは、ただのよくある商品には見えない美しい役割を感じます。

  • 真里 says:

    健全な肉体に健全な魂と言われるように、日々身体を鍛え上げ精神を磨き上げることはどんな困難にも打ち勝つ勇気と自信を持てる気がします。”何故”そうするのか気付いた瞬間からTTPされるKさんはさすがの行動力ですね!アスファルトを走るのではなく山道をチョイスされるKさんの「こだわり」にいつも驚かされます。
    もしも私がご紹介されている靴を履いて山道を歩けば叫びすぎて小鳥も逃げてしまいそうです。趣味で登山をするのですが、仕事で気持ちが沈むことがあっても、頂上に向かい歩いている最中に悩みなんて遙か彼方へ吹き飛んでしまいます。自然の雄大さに比べれば私の悩みはほんのちっぽけなものだと前向きな気持ちにさせてくれます。
    朝という時間もこだわりポイントですね。凜とした空気は身を引き締め心を正してくれます。
    いつも素敵な記事をありがとうございます。

  • 秀直 says:

    日々ランニングトレーニングに勤しんでおりますが無性にトレイルランニングをしたくなりました。

    地面の感触が直接足の裏に伝わる気持ち良さは、サーフボードから足の裏に感じる波のパワーと似たようなニュアンスがあります。

    捻挫が癖の自分にはソールのない素足のようなトレーニングシューズが向いてるかもしれません。

    結構惹かれます。
    ご紹介ありがとうございます。

  • さよみ says:

    最近のスニーカーは多少の機能性は考えられて作られていつとは思いますが、デザイン重視に見えるので5本指の靴は外反母趾の人達には健康的だと思いました。
    外反母趾の予防でも履けると思うので足の指先にも気を使えるなと感心しました。

  • Yuto Ueda says:

    五本指シューズ!
    存在は知ってはいたものの、そのデザインから手を出そうとは到底思えなかった品でしたが、
     
    「地に足がつく」
     
    言葉だけで感覚がイメージでき、自分がこのシューズを履いて山道を走っているイメージまで描けました。
     
    今回も素敵な記事をありがとうござきました。

  • まれすけ says:

    五本指ソックスは使っていますが、五本指シューズがあるとは。
    足つぼの施術を受けたときに、あまりの激痛に悶絶しましたが、もともと人間の身体は素足で歩くことを前提に創られているのだから、そこに刺激を受けない現代人の足裏には、長年のオリがたまっていて、それを流すと痛いのは当たり前と先生に言われました。
    このシューズなら確かに慎重にもなるし、刺激も受けるので、健康を保てそうです。
    ボクも地に足の着いた活動と生活を意識して過ごします。

  • YuTa says:

    Kさんの感じていた疑問は僕も感じていたので、どうやら僕も人魚の美しい唄が聞こえる時に、ノイズキャンセリング付きのイヤホンでお経を聞いてるのと同じ事をしていた(思っていた)んだなと思いました。

    部活で身体を鍛えろと言われやっていた頃は特に何も思わなかったが、運動を強制されることが無くなった今日、
    運動の重要性を説く発信も増えてきて、身体を鍛える事が「いかに重要度の高い自己投資になるか」というのを痛感する毎日です。

    まずは地に足の着く靴を履いて、地に足の着いた運動と学びを得ていきたいと思います。

  • 貴明 Takaaki says:

    Kさん、素敵な記事をありがとうございます。

    つい最近ランニング用の靴が壊れてしまい、新たに靴を買おうと検討している時にこの記事を拝見しました。

    この記事を見た時、とある柔術家が技を披露・解説した時のことを思い出しました。足の指で地を掴むことで体幹がブレることなく、大柄な格闘家を圧倒していました。

    紹介していただいた靴は足の指で地を掴めることでただ立っているだけよりも遥かに地の利を得られることを実感できそうです。

    この記事を読んでまるで野球ボールを指先でリリースするように、足の指で体をリリースすることでより快活に走れるのではないかと感じました。

  • 齋藤剛熙 says:

    Kさん、こんにちは。
    文章が素敵すぎて一気読みをしております。

    内容に入る前に…

    人魚が海から現れて、美しい唄を歌おうとしているときに、
    ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで、お経を聞くようなもの。

    という例えを想像してクスッと笑ってしまいました。

    今回のCodawari であるvibram ですが、
    「地に足がつく」という体感を僕も味わってみたいと感じました。

    このブログを読んでいると欲しいものがどんどん増えていってしまって贅沢な悲鳴をあげております。

    今後とも楽しみにしております。

  • 若菜 says:

    「誰に笑われてもいいから僕はこれを履き続ける」
    とベアフットシューズを見下ろしながらしみじみと言った主人の横顔を見て、苦虫を噛み潰したような変顔をしていたことはここだけの話にして頂ければ幸いです。

    1足目を履き潰してしまいそうなので、虜になった原因をヒアリングして追求していこうと思いました。

  • 貴子 says:

    きっとかつての原始人だった頃の私たちの足裏はこの靴にも勝る強靭な足裏をしていたことでしょうね。靴下と靴を手に入れ守られたことで怪我から守られ、長距離を歩いたり走ったりするという、得るものも大きいと思いますが、健康や五感を失うことになっていようとは。
    足に汗をかきやすい私にとって、洗えるという点が1番魅力的でした。

  • 柴田みのる says:

    こんにちは。
    リゾートでのフィットネスへの疑問は私だったら、すぐに受け入れてしまいそうなので、そこの着眼点は学びになります。
    規律と忍耐を習慣としている大人たちが集う場所だからこそ、リゾートホテルや豪華客船側のcodawariとして設置されているのでしょうかね?
    Kさんの紹介しているものには話しを一切触れておりませんが、本日も素敵な記事をありがとうございました。

  • shingo says:

    強靭であり、美しく清潔である神殿に
    そして、世界のエリートに
    Vibram のファイブ・フィンガーズで
    少しでも近づくことができるのですね。

    最近はドライブが主になって
    ランニングはおろか、ウォーキングすら
    していないのが現状でした。

    これを機に、お気に入りのファイブ・フィンガーズを
    購入し、地に足をつけて、エリート街道を歩きたいです。

    そして、空を飛ぶことの次の気持ち良さも
    堪能したいです。

  • まさ says:

    素敵なkodawariを有り難うございます。

    「空を飛ぶことの次に気持ちが良いから。」この言葉に想像が膨らみました。

    初めに靴の画像を観たとき、室内履きでしか想像出来なかったことに反省です。

  • 秀道 says:

    いつも学びの多い、素敵な記事をありがとうございます。

    靴というよりも、ゴム製の靴下だという表現がそっくりそのまま商品のイメージが出来ました。ペラペラなんでしょうね。

    僕自身も週3のトレーニングジムを後にしたら、帰り道に公園に寄ってクールダウンします。

    今回の記事を読んで、「靴」を変えるだけでも新境地を体験できて、更には人体に良い影響を及ぼすのだと衝撃を覚えました。とてもニッチなこだわりをありがとうございます!

  • MAKO says:

    足裏感覚を研ぎ澄ませたときの気持ちよさは僕も経験があり、とても共感できました。
    以前、鳥取県の国宝、三徳山三佛寺 投入堂というところに行ったことがあり、そこは修験者の修行の一環で山を登るような岩や崖をひやひやしながら進むのですが、トレッキングシューズではなく、素足に”草鞋”で登らされるという無防備な状態でした。意外にも、足裏と草鞋と地面のとの一体感やグリップ力が素晴らしく、感性が研ぎ澄まされた感覚になりました。厚底の靴にはない感覚を大人になって知りました。

  • 石黒知行 says:

    大地はおろか、外気にすら触れることも侭ならず、
    たまにベランダのトランポリン上で夕日を眺めては
    「あぁ、生きている…」
    と正気を取り戻すこの頃です

    そんな折にも、世界のエリートたちは何食わぬ顔で
    美しい神殿を保ち続ける矜持を失っていないだなんて…

    その空白期間を埋めるためにも、まずは地に足を着けて
    神殿の基礎工事から始めるとしましょう

  • 肥田全弘 says:

    1Q84の青豆さんの言葉、思い出しました♪
    素晴らしい本ですね。何度読み返しても面白いお話しです。
    僕も足の力(指の力)が大切だと思っています。いつも指で地面を掴むように歩いたり、走ったりしていると、体幹がブレず、姿勢が安定します。ヴィブラムのファイブフィンガーズ良さそうですね。いつもありがとうございます。

  • 安藤達也 says:

    初めて、記事を読ませて頂きました。
    ありがとうございます。
    なぜ、そう感じたのか、なぜ、そう思うのか、日常生活においてなぜを考える習慣は、とても大切なことだと気付きました。

  • りゅうき says:

    いつも素敵な記事をありがとうございます!
    もう虜になってしまいました!
    僕はここで紹介されているものを自分のこだわりを持って選び抜いて買いたいと思います!
    これからも楽しみにしています!

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