2021-06-03

引きこもってる割に生活感が無いですね

私はよく、家に招いた客人たちから、

「引きこもってる割に生活感が無いですね」と、ご指摘を受ける。

しかし私の辞典によると、【生活感】という言葉は、

「散漫であること」をオブラートに包んだ表現であり、

幾ばくか有るよりは、全く無い方が望ましい部類に入るのだ。

 

そのため物心がついたころから、

生活感を消すためにありとあらゆる工夫をしてきた。

ある時には、家の中から全ての印刷物を排除し、

また別のある時には、消耗品のラベルを片っ端からはがしていった。

 

しかし、そんな潔癖気味な私でも、

ゴミ箱」という存在だけには、長い間、頭を悩まされてきた。

ゴミ箱というのは、その名前からして、生活感そのもののような存在で、

それを目にする度、人はパブロフの犬のごとく生活感を感じてしまうものなのだ。

 

ゴミ箱を置きながら、生活感を排除するというのは、

猫アレルギーを持ちながら、猫を飼うような話なので、

相反する概念を統合する高度な知性が求められるのだが、

今回は、私が踏まえて乗り越えたゴミ箱を紹介しよう。


ヤマト工芸の「バッグ・ダスト」

恐らく、誰もゴミ箱だとは気付かないだろう。

 

ゴミ箱というのは、通常、床に置いて使われるため、

蓋をしない限り、ゴミが見えてしまうリスクを伴うが、

バッグ・ダストについては、机の上に置いても全く違和感がないため、

箱の中に視線が移ることもなく、買い物袋と並べても遜色がない。

 

素晴らしいデザインというのは、機能性を置き去りにすることが多いが、

繊細な日本の職人が作っただけあり、

箱の中に、ビニールを取り付けるフックまで備え付けられており、

その位置も絶妙なのだ。


大理石調のパウダールームにも、全く違和感なく馴染む。

以前ご紹介したティッシュ・ケースと並べてみると、

倭人の美学に対して、誇りと矜持を感じることができるだろう。

生活感を排除したいなら、まずはゴミ箱から始めてみようではないか。

 

PS(追伸)

Kは、偏屈で気難しい人物である。

それゆえ友達が少ないため、申請してあげると喜ぶに違いない。

関連記事

コメント35件

  • ☆なが☆nagasan☆ says:

    前略

    Kさん、こんにちわ。

    今回はゴミ箱に言及されましたか…
    私の概念を覆していただき、ありがとうございます。

    まずは感謝をしたためつつも、似たように私も感じていましたが…
    妥協していた自分を恥たコトを報告します。

    台所のゴミ箱がフィットせず木組みのゴミ箱を自作して悦に入っていましたが、機能美も追求し名脇役というか主役級にまでゴミ箱の価値を上げていらっしゃるKさんに
    ゴミ箱の神様は微笑んでいるコトでしょう。

    適度な生活感は心地よくなりますが
    適当な生活感は居心地悪くなりますねよね
    博物館を見てまわるようにKさんの住まいを見てまわりたくなりました。

    Kさん、ありがとうございます。

    なが

  • Sayuri Si says:

    Hello Mr.K!
    ステキで繊細にデザインされはゴミ箱ですね、とても好きです。そこに投入されるゴミがなんであれ、生活の中から出るいらない物はなんて多いんでしょう。生活感ゼロというのは、とても気持ち良い空間なのかもしれません。

  • ショウ says:

    ゴミ箱に見えないゴミ箱、ゴミ箱をインテリアの一つするのはかなり難しいものです。それを違和感なくおけるゴミ箱はすごいと思います。

    うちにあるのはtheゴミ箱なので、生活感丸出しです。

    生活感はその人の見せていない一面も見えてしまうものだと思うので、これからは気をつけていきたいと思います。

  • 貴明 Takaaki says:

    Kさん、こんばんは。
    今回も記事を拝見させていただきました。

    私の今住んでいる賃貸の構造上どうしてもゴミ箱を玄関付近に置く必要があり、大切な客人を招いた時にいきなり生活感のあるゴミ箱が出迎えることは失礼なのではと思っていた時にとてもいい記事に出会うことができました。

    自然の美しい木目のある木製の紙袋のようなデザインのこの製品は一目見た時は誰もゴミ箱だとは思わないでしょうね。宝箱のように何か見たことがない逸品が入っていると思うでしょうね。

    ゴミ箱にも考えが行き届いているとはまたもや関心いたしました。

    これからも楽しみにしています。
    ありがとうございました。

  • Yusei says:

    全くゴミ箱に見えませんでした。

    木目が美しく、部屋に置いておきたいアイテムのひとつです。

  • 琴美✈︎kotomi says:

    全くゴミ箱だとは思えぬ美しい外見と職人の細かな配慮が素敵な内側を兼ね備えたこちらの品は、ゴミ箱だと紹介されても信じ難いです。

    生活感がない生活に憧れはあるものの、とにかく「隠してしまおう」という安易な考えで、「美しく魅せる」という発想がありませんでした。

    また、ゴミ箱は「生活感を無くせるわけがない」と思い込んでおり、ちょっとお洒落な木目のゴミ箱で満足しておりましたが、Kさんの様に1つ1つにCodawariを持って生きて行きたいとつくづく感じました。

  • ゆかり says:

    なるほど!
    見出しの写真、紙袋が並んでいる意味は?と思っていましたが、一番右にゴミ箱が並んでいるとは!
    オシャレな紙袋やなぁと思っていたので衝撃でした。

    ゴミ箱はいくらおしゃれにしても中はゴミだし、、、と機能性を優先してしまうところでした。

    私事ですが、沖縄へ引っ越して住民票をまだ移していないのでゴミの収集車を呼ぶことができません。
    こんな経験は初めてで、今は知り合いの方にお願いしていますが、なんとかゴミを減らそうと工夫していました。
    こんなにもゴミの存在って大きいのか、、と初めて気が付きました。

    ですので、捨てることを考えるよりも、いかにゴミを少なくできるか、そしてこの美しいゴミ箱に捨てるに相応しいゴミを捨てたいですね。
    なかなか言葉にするのは難しくていつも変な文章ですみません(笑)

  • 亜也可.ayaka says:

    生活感の無い部屋というのは、多くの人が憧れるもののひとつであろうと思います。
    その一方で「結局のところ生活感が出ない部屋なんてあり得ない」と、その言葉が無性に憎たらしくも思えることもあるのではないかと思います。

    かくいうわたしがそうなのです笑
    一体だれだけ物を排除すればそうなるのか…? 途方に暮れ自暴自棄になり、ますます生活感はそこらじゅうに散らばるばかり…。

    この記事読んでわかりました。
    わたしは単に無くそう・減らそう、としていたし、codawariという視点がかけていました。

    こんなに美しい作品がこの世にあったのに、無くすことばかり考えていたなんて…。
    codawariが世界に、人々に広がれば、世の中はもっと優しく、もっと平和になるんじゃないでしょうか…?

  • 雄貴 says:

    ゴミ箱、、

    やはり絶対にこだわりを持たれていると思いました。。

    たしかにティッシュとゴミ箱はセットですよね。

    客人が驚いている顔が想像できます。

  • 美保 says:

    高級百貨店で購入された何か高価な代物。を概念のフィルターから真っ先に感じさせられるこれがゴミ箱。。。

    という衝撃が、まずありつつも、だからこのデザインをゴミ箱にすることに意味があったのだとも感じます。

    自分の持つフィルターでありとあらゆるものが判断されていくのだと、この記事を読んで改めて学ぶことができました。

    ゴミ箱ではなく、屑籠という言葉がより適切な作品ですね。

  • 真里 says:

    私はついつい机の上が散乱しがちなので、ゴミ箱を変えるだけで洗練される気がしてきました。ゴミ箱という表現ではなく”ダストボックス”という方がしっくり来ますね。こういった商品があるという事は、Kさんと同じ感性をお持ちの方や珍しさ、新しいものを追求される方がいらっしゃるのだと思いました。
    そういった方々は、日頃目にする触れるものが与える影響や恩恵をご存知なのですね。
    いつも素晴らしい気づきをありがとうございます。

  • かな says:

    お写真が紙袋にしか見えません!
    いらしたお客様にゴミ箱どこにありますか?と聞かれそうですね( *´꒳`* )
    Kさんのお部屋にマッチしていて、とても素敵です✨
    私の部屋のゴミ箱は三角の蓋付きのザ・ゴミ箱なので、変えてみようと思います。
    可愛いバスケットにするだけでもだいぶ雰囲気が変わる気がしますね(*^^*)

  • 秀直 says:

    あまりにも当たり前すぎる代物に当たり前ではない考え方と見方が出来ると、日常そのものがスペシャルな毎日になりそうです。

    足の踏み場がない狭い部屋の学生寮で鼻をかんだティッシュをベッドの上の棚に置いてあるゴミ箱へ投げこんでいたのをふと思い出し、そうか足元でなくもっと空間を使えばひょっとしたらスタイリッシュな部屋が作れるかもと色々と考えてるところです。

    生活感丸出しのルームに斬新な発想とこだわりを注入してみる面白さを教えてくださりありがとうございました。

  • さよみ says:

    ゴミ箱は日常生活の中で本当に悩みます。ゴミ箱の中に紙袋を重ねてもゴミ箱の底の汚れが嫌だったので自分の部屋では洋服など買った時のメーカーの袋にゴミ袋を重ねてゴミが溜まったら袋ごと捨てる様にしました。多少の悩みは解決しましたがゴミは生活の中で出てきてしまうので部屋を綺麗に保つ課題でもありますね。

  • Yuto Ueda says:

    ティッシュ箱に続き、ゴミ箱まで…
    いや、もはやゴミ箱とは呼べない代物だなと感じました。
     
    日常のCodawariがそのまま文章からも受け取れるような、繊細な言葉選びに毎度思わずため息が漏れてしまいます。

  • まれすけ says:

    ゴミ箱って生活感の象徴だったんですね。
    確かに、あれだけはいかにもそれという感じですよね。
    しかし、本当になぜそんなところにまで気がつくのかが不思議でなりません。
    不要と切り捨てるのではなく、そういうゴミ箱を探すという選択肢は、ボクの場合、どこをどうひねっても出てこないものです。
    あこがれです。

  • 牧野協子 says:

    いつもありがとうございます。
    お聞きしたいのですが、「神棚のように定期的に植物の水を替え、手を合わせている。」
    この意味がわかりません。
    神棚のような感覚であるという事でしょうか?

    傘は名前のある傘、名前をつけれるような個性的な傘が欲しくなりました。

  • 三井幸子 says:

    KのCodawari『リビングルーム』と『NHKの集金人にお伝えしたいこと』を拝見しました。
    私も部屋にゴミ箱を置くのが好きではないので我が家にはキッチンに少し大きめのゴミ箱と脱衣所に小さなゴミ箱の2つしか置いていません。しかし、Kさんのようにゴミ箱に見えない素敵なゴミ箱に出会っていたのであれば部屋にもゴミ箱を置く生活をしていたのかもしれません。
    Kさんの部屋にピッタリな素敵なゴミ箱のように私も自分が好きになれる物に出会えるような生活をしたいです。

  • 澤見優子 says:

    とても面白い発想ですね!!!
    こんなゴミ箱があったなんて・・・
    感動しました。
    早速検索です^^

  • MAKO says:

    テッシュやごみ箱は生活感のオーラを放ち続けるので、ホテルの洗面所のように洗面台や鏡に埋め込んで、いつも物理的に”隠す”というのを考えていました。

    しかし隠すという表現は存在そのものを消すという、極端な例だけではなく、忍者のように紛れて隠れるという表現もできるのだと思いました。

    客人が来た時も、”ゴミ箱どこですか?”といった質問に軽快なウィットを利かせて返事ができそうです笑

  • shingo says:

    こんなスタイリッシュなゴミ箱があるなんて!
    もっと早く知りたかったです。

    私もかつて生活感のない部屋にあこがれて
    できれば、部屋に荷物を置きたくないと
    思っていたこともあります。

    そんな中、ゴミ箱問題はこれまでに
    何度も悩まされ続け、挙句の果てには
    放置されて今に至る始末です。

    一時期、ゴミ箱を部屋から排除したことが
    あったのですが、結局は他の部屋にゴミ箱を
    設置してそちらで捨てている始末。

    「生活感を排除したいなら、
    まずはゴミ箱から始めてみようではないか。」

    アドバイスありがとうございます。
    私の最優先事項として取り入れていきます。

  • tomoki says:

    生活感がないお部屋、
    とても美しく私の理想です。

    ゴミ箱の衝撃がとても大きいです…

    ゴミ箱はゴミ箱の一般的なものしか無い
    と、勝手な固定概念がありました。

    まさにこだわりですね

    今回も素敵な記事をありがとうございました!

  • Yukiko0115 says:

    生活感がない、ということはキレイに片付けられていて気持ちも視覚からも整いますよね。
    心のあり方が出る、という空間にはなるべく私も視覚からの情報をなるべく整えるようにしています。
    素敵なゴミ箱、生活に必要だからこそこだわる、素敵ですね✨

  • aki says:

    最も生活感が出やすいゴミ箱

    どんなにスタイリッシュな物を購入しても
    やはりゴミ箱は、ゴミ箱…

    こんなにゴミ箱らしからぬ存在を
    初めて知りました!

    感動です✨

    匠の業を感じざるおえない逸品
    それを見つけてこられる
    “K”の感性もまた素晴らしすぎます!!

    生活感の排除は
    非日常の入り口の様な気がしてきました

    まずは身近な物たちから
    初めてみます。

  • 石黒知行 says:

    「生活感」という、便利さのマスクを被った「ノイズ」は
    知らず知らずの内に、私の思考のリソースと創造の自由を奪っています

    そこから解き放たれることで、本来の感覚を呼び醒ます!
    生活感を極小化することは、何処かしら
    “僕らが旅に出る理由”とも通じるのかもしれません

    日常生活でその状態を再現出来たら、なんて素敵でしょう
    そしてこのプロダクトはノイズどころか、それ自体が
    無限のインスピレーションを産み出しそうです!

    もはやノイズまみれの私の部屋からそれを排除することは
    地球中からウイルスを除去するに等しいため
    しばらくベランダでプチミニマリストを体感しようと思います

  • 秀道 says:

    いつも学びの多い記事をありがとうございます!

    ゴミ箱でさえも、胸張ってインテリアと呼べる代物があるとは思いませんでした。

    生活感の無さというのは、とても清潔でスタイリッシュなイメージがあるので僕の自宅もそれに近づいていける様にしていきます!

  • 若菜 says:

    BVLGARI、GUCCI、トゥモローランドに紛れ込んでいてもなんの疑問も持たないなんとスタイリッシュなゴミ箱・・!
    ゴミ箱と呼んでしまうには忍びないデザイン性の高さですね^^

    パウダールームに置かれたティッシュケースも良き相棒のような佇まいで素敵です^^

  • miiko_1218 says:

    私も家に引きこもっているからこそ、いつも目に入ってくるものにガチャガチャとした色合いのものや生活感の出やすいゴミ箱やティッシュケースは高級なものではないけれど何年か前から色合いの落ち着いた部屋に統一感があるものにしています。その方が余計な気が散らなくてすむように感じます。

  • Mariko says:

    私は気ままな旅人であり、気分が乗らない時は一切旅に出ず、引きこもることがあります。その時は、無駄な音がする「生活感」を味わうことがあります。

    時にはある程度の「生活感」は必要なのかもしれませんが、引きこもる期間が長いと、圧迫されすぐ旅に出たくなります。

    海外から帰って来て半年以上経ちますが、「日常」という言葉に飽きてしまっています。
    生活感を排除したいのなら、ゴミ箱から始める・・気に入りました!

    あまりにも美しいゴミ箱に感動しました。
    ゴミ箱に感動するのは初めてです!笑
    人生をフルオーダーメイドするcodawariの世界観は、私が目指す世界観です。

    いつもありがとうございます!

  • Rie says:

    物が無ければ無い方が
    より1つ1つの物が美しいですね。

    生活感はあって得はないもの、その通りですね。このブログを見てゴミ箱の概念が変わり、徐々に物に対してのこだわりや深さも考え出すようになってきました。

    これからも楽しみにしております!

  • 淳弥 says:

    これほどまでにスタイリッシュなゴミ箱がある事に驚きました。
    このゴミ箱を開発された方は生活感の不要さにいち早く気付いてしまったのですね!

  • ゆうすけ says:

    確かにゴミ箱だけはどうしようも
    ないですよね!

    筆者さんはまさに私が理想とする
    お部屋を再現なされてるので
    とても参考にしています!

    冷蔵庫などはどうしてるんだろう?
    ありとあらゆるものに疑問が
    湧きますね!

  • 肥田全弘 says:

    オシャレなゴミ箱ですね。
    お客様に捨てる場所を聞かれて、答えるやり取りにも楽しさが想像できます。

  • りゅうき says:

    いつもありがとうございます!
    写真を見たとき、今日は買い物袋の話かなと思ったら、まさかのゴミ箱。
    ゴミ箱に気を使い、生活感を出さないようにするためにいいものを買う。
    今までの僕には到底ない考え方でした。
    これからの人生でそういったものことまでこだわれる自分になると考えたら楽しみが止まりません。
    これからもよろしくお願いします!

  • しょうた says:

    ゴミ箱は本当に考えていた課題でしたが、こんなに良い物があるなんて知らなかったです!
    僕も生活感を無くしていきます!

  • 記事へのコメント

    メールアドレスは公開されません