2021-06-08

贅沢は好まないが、上質は追及する

私は贅沢は好まないが、上質は追及する。

たとえば、トリュフもキャビアも雲丹も、それぞれ好んでいただくが、

いっぺんに和牛の上に「豪華乗せ」するのは好きではない。

 

上質を追求するということは、つまり美醜を見分ける目(審美眼)を磨くことであり、

そのためには、善いものに触れる機会創り続けなければならない

 

仮に、キャビアを一度でも口にしたことが無ければ、

ベルーガ・キャビアと、オシェトラの粒の立ち方の違いはわからないはずだ。

同様に、一流のこだわりに触れたことがなければ、

人を感動させるこだわりを身に付けることはできないだろう。

 

審美眼を磨くために、京都二条城の至近にあるホテルにて、

「こだわりの何たるか」を学びに来ているため、一部、紹介させていただこう。

 

京都のラグジュアリー・ホテル「HOTEL THE MITSUI」

呉服屋からはじまり、日本を代表する財閥にまで至った三井家が、

客人をもてなすために、総領家の邸宅跡地に建てたホテルである。

 

彼らが所有する数々の宝が、「継承と新生」のコンセプトのもと、

新進気鋭のアーティストの手によって、装飾されている。

 

建造300年の梶井宮門からはじまり、ロビーに飾られた風と水のアート。

庭屋一如のラウンジ、温泉のプール、ライブラリーなど、見どころが尽きないが、

特に感銘を受けたのが、茶室を現代風に具現化したスイート・ルームだ。

 

哲学者ヘーゲルが、弁証法で示したように、

進化や発展とは、伝統と革新をどちらも否定することなく

踏襲した(踏まえて乗り越えた)先にあるのだろう。

 

この場所には、近代的なラグジュアリー・ホテルの機能性を備えながらも

古き良き、日本の伝統と美学が花を咲かせており、

7桁円はするであろう一枚板のテーブルを中心に、部屋の至る場所に、

まるで、生け花を飾り付けるような感覚で、アート作品が並べられている。

 

内装が一流なら、接客も一流である。

入館時には、ホテルの精霊のような部長が、深々と挨拶をしてくださり、

ラウンジに行けば、顔を観ただけで名前で案内され、

部屋に戻れば、檸檬ピールを添えて、カクテルの準備が整えられていた。

(ちょうど、ウォッカ・マティーニが飲みたかった)

 

190室ある大規模の宿でありながら、まるで、1対1で接客をされているような、

おもてなしの境地」のような体験を味わったため、

間違いなく今後、何度も訪れるホテルにリスト入りを果たした。

 

世の中全体として、大変な時期かもしれないが、

こんな時にこそ、少し背伸びをして一流のホテルに泊まってみると、

人生の目的を少し明確にしてくれるかもしれない。


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コメント14件

  • さよみ より:

    旅行は好きで出かける気持ちはありますが、ホテルといった空間が苦手なので、踏み込めずに思ってました。
    この記事を読み、少し興味が持てたのでホテルに宿泊する経験も楽しそうだなと思える様になりました。

  • まれすけ より:

    このブログの記事を拝読してきて気づいたことは、ボク自身があまり「生きたお金の使い方」をしてこなかったなぁということです。
    質素倹約より使ってなんぼだろと思いつつ、一流のものに触れるわけでもなくただ浪費していただけだったということに気がつきました。
    唯一、生きたお金だと言えるのは、子供たち二人を大学まで行かせて社会人として世の中に送り出したことですかね。
    家内と一流ホテルに年に数回は泊まりたいと思います。

  • YuTa より:

    人を感動させるものはいつだって上質なものであり、人生をより良くするために、一流の審美眼を身に付ける必要があるなと改めて感じました。

    以前より一流に触れたいと思っておりましたが、無視から安く済ませたいという貧乏性な性格から、物質的な買い物は安さを重視しがちでした。

    体験には投資を惜しみませんでしたが、ホテル選びは安さ優先。

    ホテルはこだわりが溢れていてその境地に触れることで、世界が何倍も広がると言う意味では、ある程度背伸びをする価値は十分になるなと思いました。

    そしていつか必ずこのホテルに泊まりたいと思います。
    ありがとうございました!

  • 真里 より:

    私はもともとケチな性分で、ホテル、食材も安さを追求しながらその上でお値段以上の体験をしようという大変欲深い人間です。そんな私が昨年秋にある企画に参加をしたことをきっかけに価値観を変えていた訳ですが、ホテルについては憧れといいますか敷居が高いと感じておりました。しかし、この記事を拝見し、一流を体感する意味、意義を感じ”何故”そうする必要があるのかを知ることが出来ました。
    いつもワクワクする内容を届けて下さり、色鮮やかに変わっていく毎日を楽しんでおります。ありがとうございました。

  • 秀直 より:

    京都は両親の故郷ということもあり住んだことこそない土地ですが何故か懐かしさを感じる所です。
    多くの現代人が視覚から物事を見極めようとしてしまう思考において、「京都」ほど聴覚のみで想像が膨らむ響きはないのではないでしょうか。
    その響きに相応しい佇まいを心の奥底まで堪能できる条件が揃うとはこのような場所に流れる空気に包まれることをも満たされるべき条件の一つで、それを選択肢の一つとして心に栄養を求めたときにふらっと足を向けられる豊かで余裕のある心を持ちたいものです。

  • shingo より:

    思わず、条件反射的にホテルのホームページを閲覧しましたが、
    スイート以外のどの部屋を見ても、まるで庭園にいるかのような
    心地よさを感じるインテリアです。

    上質な空間、接客どれもが楽しみになるホテルですね。
    一流とは何たるか、非日常体験も含めて、宿泊してみたいです。

    ちなみに、試しに空き状況の確認をしたのですが、
    スイートルームは予約取りづらいのですね!
    「高くても良いところにお金を払う」
    そんな一流の方々が宿泊するホテルとなれば、
    尚更、楽しみになりました。

    貴重なお話をありがとうございます。

  • Yuki.T より:

    ちょうど再来週こちらのホテルに宿泊する予定でした!スイートルームとはいきませんが笑

    前情報を細かく頂き、更に楽しく過ごせそうです。今回私もコチラへは一流のなんたるかを学ぶために滞在させて頂く予定です。

    私にとっての上質が何かを見極める旅にしたいと思います

    ありがとうございました

  • 安藤達也 より:

    記事拝見させて頂きました。
    一流の極意とは何か、真のおもてなしとは、何か、設備だけが整っているホテルが、一流と言えるのか、伝統も残しつつ、近代アートを極め、来て頂くお客様へお金以上のサービスを提供する、一度は訪れてみたいホテルです。
    3本の指に入るぐらい素晴らしいホテルです。
    普段なら、絶対体験出来ないことは、やってみるべきだと感じました。
    ありがとうございました。

  • MAKO より:

    空間のしつらえの丁寧さに驚愕してしまいました。

    照明一つにしても行燈のような柔らかな光で心地よさを感じ取れます。
    天井のうっとうしいダウンライトがなく、あくまでも伝統的な光の空間を現代的に解釈されているような気がしました。

    いつか行ってみたいホテルのバケットリストに書き込ませていただきました。
    ありがとうございます!

  • 秀道 より:

    本日も学びの多い記事を拝読させていただきました。

    文中の
    「一流のこだわりに触れたことがなければ、人を感動させるこだわりを身に付けることはできないだろう。」
    という言葉が刺さりました。

    時間やお金、世の中の社会情勢にを一切気にせずに一流ホテルに泊まる体験は、人生の目的とは?を考えさせるものになりそうですね。

    私自身はこの記事を通して脳内でイメージし、擬似体験させていただきました。

    着実に「HOTEL THE MITSUI」のスウィートルームに相応しい人間になるべく取り組んでいきます。
    ありがとうございました!

  • あめ より:

    伝統と革新が踏襲されたお茶室、ここで頂くお茶はどんな味がするのでしょう。
     
    どんなおもてなしが出来るか想像も膨らみます。
     
    目の前のお客様に集中する事、初めに学ぶことでありながら一番難しい。
     
    その人のあり方が問われるのでしょう。

  • なかむぅら(中村) より:

    本日も素敵な記事をありがとうございます。
    私の知らない世界を紹介していただき、とても刺激になります。

    私は五感を刺激するような体験(行動)により、感性を養うことを意識しております。
    一流に触れなければ、それが上質なのかも理解出来ないので、その違いが分かるように、常に奥行きと広がりなど、様々な角度から感じることを意識したいと思います。

    また、消費・浪費・投資を意識して、自分の行動(選択)がどれにあたるのか、ただの贅沢なのか、豊かな人生に繋がるものなのか、意識したいと思います。

    一流に触れるからには、普段からの所作や在り方も、それに相応しい自分でなければいけませんね。

  • 若菜 より:

    いつも素敵な記事をありがとうございます。

    Twitterでお部屋のお写真を拝見させて頂きましたが、一枚板のテーブルの美しさに思わずため息が溢れました。
    創業当時からおもてなしを徹底したきた「財閥」が運営するホテルだからこそ、いかにしてお客人を喜ばせるかを考え尽くしてきたのだろうと想像します。

    近代アート作品と日本の伝統が交じり合う三井ホテル、個人的に非常に興味深いです。
    温故知新の価値観が脈々と継承されているのですね。
    【死ぬまでに一度は訪れたいホテル】に堂々とリストインです。

    次回も楽しみにしています。
    ありがとうございました。

  • りゅうき より:

    記事拝見しました!
    本当に素敵な記事をいつもありがとうございます!
    僕自身、旅行に行ったこともあまりなければ、ホテルはなるべく安いところ、ご飯もなるべく安いもの、交通費も1番安いので。
    という感じでした。
    お金を使うのが勿体無いと思ったからです。
    しかし、最近はその経験をしない方が勿体ないと思うようになりました。
    今までケチな自分がここまでお金を使うようになるなんて思ってもいませんでした。
    必ずこのホテルに一度泊まりに行きたいなと思います。
    今日もありがとうございました!
    次も楽しみにしています!

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